定期保険の種類は?
<生命保険の基礎知識と共済>
定期保険の種類は?
定期保険を保険金で比べると、逓減定期保険と逓増定期保険があります。ふつうの定期保険のことは平準定期保険といいます。
(更新方法で比較した場合、「更新型」と「全期型」があります。)
逓減定期保険
逓減とは、少しずつ減るという意味です。つまり、逓減定期保険とは、保険金がだんだん減っていく定期保険のことです。
その代わり、保険料は一定で変わりません。
逓減定期保険には、さらに2つのパターンがあります。
ひとつは、1回の保険期間内で最高額から最低額(最高の20%が多い)まで一気に引き下げるパターンです。
短期の定期保険だと、毎年、急激に減額されていきます。
また、契約してから2、3年以内なら終身保険などに変更できるものもあります。
もう一方のパターンは、同じく1回の保険期間内での下げ率を、最高の60%とするものです。定期保険が自動更新されるたびに
最低額が減っていきます。また、自動更新のときに、平準定期保険にすることができる場合があります。
また、逓減定期保険には、契約してから一定期間は保障額を下げないようにできるものもあります。
たとえば、5年、10年後から、保険金額が引き下げられていくように設定できます。
逓増定期保険
逓増定期保険は、逓減定期保険とは逆で、保険金がだんだん増えていく定期保険のことです。
ただし、定期の期間が30年、40年という風に長くなっています。
ふつうの定期保険と比べると保険料も高く、また保険期間が長くなるので、解約返戻金が多くなります。
そのため個人よりも法人で使われ、企業が役員の退職金の準備金などにあてるために利用したりします。
<このページのポイント>
定期保険の種類をまとめました。
- 平準定期保険・・・一般的な定期保険。
- 逓減定期保険・・・保険金がだんだん減っていく定期保険のこと。
- 逓増定期保険・・・保険金がだんだん増えていく定期保険のこと。法人向き。